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行動規範/コンプライアンス

原則と行動規範

PHSザルツブルク(Porsche Holding Salzburg、以下PHS) は、70年に渡り、ヨーロッパ、中国、南米、マレーシア、シンガポール、そして日本など20カ国以上で、卓越した評価を得るため尽力してきました。その社会的責任と高い倫理観により、PHSは今日、ヨーロッパ最大の自動車販売会社となりました。

世界中で事業を展開するPHSにとって、コンプライアンスとは、従業員が単に法律を遵守するだけでなく、一連の道徳原則を遵守することを意味します。これらの原則は、会社独自の行動規範に定められています。当然のことながら、これらの原則はグループの全てのレベルとPHSが事業を展開する全ての国に適用されます。これには、PHSのメンバーであるPAIG Automobile Investment Japan GKとその関連ディーラーであるフォルクスワーゲンジャパン販売株式会社、アウディジャパン販売株式会社等(以下「PAIG Japan」と総称します)も含まれます。PAIG Japanは、コンプライアンスとインテグリティ(誠実さ)が常に我々の成功への道の礎であり、今後のすべての意思決定において遵守すべき基本原則であると確信しています。

誠実さ

インテグリティ(誠実さ)とは、責任と確固とした信念を持って行動することを意味します。社員が誠実に行動してこそ、会社はインテグリティ(誠実さ)を持つことができます。このようにPAIG Japanは、幅広い対策や活動を通じて、強固で偽りのないインテグリティカルチャーの醸成に努めています。インテグリティ(誠実さ)とは、規則、ガイドライン、価値観に対する私たちの内面的な態度を表しています。このようなインテグリティ(誠実さ)の価値観は、機能、部門、役割、職務に関係なく、私たち一人ひとり全員に適用されます。

コンプライアンス

コンプライアンスとは、法令、社内規則、方針などを遵守するとともに、それらを確実に実行することを意味します。コンプライアンスは経営層だけの問題ではなく、全従業員の責任です。コンプライアンスの主なテーマは、独占禁止法、利益相反、マネーロンダリング、データ保護、製造物責任、従業員による詐欺、汚職、証券法・インサイダー取引などです。中でも、インテグリティ(誠実さ)にとって、腐敗防止が最優先事項です。

汚職は会社や従業員の利益を損なうものであり、些細な問題ではありません。PHSは、汚職の問題を非常に重要視しており、汚職との戦いに対する理解を継続的に向上させていきたいと考えています。PAIG Japanは、汚職を取り締まるというPHSの姿勢を堅持し、対応する汚職防止ポリシーと報告システムを策定しています。一般の従業員から管理職を含む誰でも、オンブズパーソンや報告システムが提供する報告ルートを通じて、潜在的な腐敗の可能性を報告することができます。

これに関連して、当社グループでは汚職防止の観点からビジネスパートナーやお客様との贈答品や各種接待・ご招待に関して、次の基準を超える場合(但し、公的機関や公職の皆さまについては、価額を問いません。)、慎重に検討の上、会社承認を必要とする旨、社内規則により定めています。なお、この規則は役員や従業員の個人との授受にも適用されます。

  • 贈答品
    個別案件ごとに約6千円(50ユーロ相当)超
  • 接待、招待
    一案件、一人につき約1万2千円(100ユーロ相当)超

なお、現金や商品券などの現金同等物の授受は、価額を問わず「厳禁」とされています。

汚職防止に加えて、PAIG Japanは、独占禁止および反マネーロンダリングのコンプライアンス環境の構築にも力を入れています。公正な市場競争環境が社会、企業、産業、消費に有益であることを十分に認識しています。そのため、私たちは自らの行動が関連する法律、規制、方針に準拠するように努めています。また、当グループ内では、これに対応する独占禁止法・マネーロンダリング防止コンプライアンスポリシーを策定・実施し、公正で透明性の高い市場競争環境の構築に貢献しています。

内部告発システム

PAIG Japanでは、法令や社内規則を遵守することが最優先されます。規則や基準が尊重されてこそ、会社や従業員、取引先への損害を回避することができます。そのため、不正行為は迅速に認識され、処理され、直ちに是正されなければなりません。そのためには、合理的な疑いに基づいて、重大な規制違反の可能性に対して全員が積極的に注意を喚起する姿勢を持つことが必要です。私たちは、ビジネスパートナー、お客様、その他の第三者からのこの種の情報も大切にしています。調査室への報告は、いつでも、どの言語でも、郵便または電子メールで行うことができます。内部通報制度は、適用される法規制に従い、内部告発者および関係者の保護を最大限に保証するものです。調査は、事実を慎重に調査し、規則違反の合理的な疑いがある場合にのみ開始されます。調査プロセス全体を通して、厳格な秘密保持が行われます。情報は、公正、迅速、かつ機密性の高い方法で検討されます。

内部告発者ポリシーをより効果的に実施するために、フォルクスワーゲングループに影響を及ぼす規制違反の報告を受け、処理するための中央調査室が設置され、オンブズパーソンが任命されました。